奇跡のバックホーム
2007 08.18(土) 12:30
暑いですねえ…。全国各地で気温が40度を超えています。
そんな中、甲子園では高校野球の熱戦が繰り広げられもうじき大詰めをむかえようとしています。
というわけで、今回は高校野球のお話を少し。
K 「…ビル管理会社のブログなんですけど。
…『ビル管理』というテーマとはリンクさせてくださいよ?」
♪く~る~ きっとくる~ きっとくる~
K 「そら映画『リング』のテーマソングや!はよ話に入ってください!」
1996年。
夏の甲子園大会の決勝戦は熊本工業と愛媛の松山商業の対戦。
スコアは3対3のまま延長戦へ。延長10回裏、熊本工業は1アウト満塁。
松山商業の沢田監督はライトに肩の強い矢野選手を入れて守備を固める。
交代後、熊本工業の本多選手が初球を高々とライトへ打ち上げた。
矢野選手は定位置よりかなり下がって横向きに捕球。
三塁走者がタッチアップに入った。ホームまでは約80メートル。
『間に合わない。熊本工業のサヨナラ勝ちだ』と誰もが思った瞬間、
山なりのボールがキャッチャーにストライクで返球され、
三塁走者はタッチアウトとなった。
高校野球の歴史に残る『奇跡のバックホーム』と呼ばれるプレーである。
このプレーで勢いづいた松山商業は11回表に3点を奪い、6-3で優勝を決めた。
K 「オチないんですか」
オチって…ネタじゃないんですから(笑)。
もう約10年前の話ですが、この決勝戦は記憶に残っている人も多いかと思います。
この話にはさらに続きがあるんです。
現在矢野選手は地元のテレビ局の東京支社に勤めていて、
当時のメンバーとも年1回は会うそうです。雑誌の取材では次のような話をしていました。
「あのプレーは確かにいい思い出ですが、最後の最後、
大事な場面で監督が僕を信用して起用してくれたことの方がうれしかった。
あの後、監督からは『おまえが知らなくても周囲の人はおまえを知っていたりする。
だから地に足着けてやれ』と卒業するまで懇々と言われました。
監督を裏切らないように、今も着実に堅実にやっていこうと肝に銘じています」
K 「監督からの言葉、大事ですよね。
私も周りから一挙手一動作を常に見られていると思って仕事しよっと」
ですね。どこで見られているかわかりませんからね。
気を抜いていると、現場で顔見知りの警備員さんから
『あんた、この前疲れた顔で電車に乗ってきたなあ。三国駅で』
なんてことを言われるかもしれません。
K 「それって『かもしれない』じゃなくて、実際言われた話ですやん!」